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0241 06-09-12

ハレルヤ!ハレルゥヤ!




ども、ネコマです。

今日は朝から雨だったので在庫過多のPCゲームを整理してました。いい加減使わないものはなんとかしないと…。そんな中「天使ノ二挺拳銃」というゲームソフトを発見。個人的にもナカナカな作品なんですが気になるコトが一つ。このソフト、以前J熊さんに借りてプレイしたんです。改めて購入した記憶がございません。まさかずっと借りっぱなしでは…。不安に駆られて即J熊さんにTELで問い合わせ。しかし奇跡的にも(?)ソフトを返していた模様。ということは自分で買ったんだろうか?いつの間に??そんな訳で久々にプレイしてみました。以下レビューというか感想です。興味ない方は…ごめんちゃい>ペコリ


ゲーム名:天使ノ二挺拳銃
メーカー:Nitro+
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子供が生まれないという奇病に蝕まれ、人類がゆっくりと滅び行く世界。しかし人々はどうすることも出来ず、ただ漫然と変わらぬ日々をすごす。街から子供の姿が消え、彼らのための施設が失われていく。主人公ヴィムが天使としてこの世界に生まれた時、とうとう最後の子供たちが卒業を迎え、高校すらも姿を消した。
天使とは、その手に握った銃をもって、死を迎えた人間が残す「未練」を消し去る存在。人の目に映ることも、その手に触れることも出来ず、ただ人の死を淡々と処理していく――まるで作業のように引き金を引き、撃ち抜いていく存在。
そんな誰も彼もが諦めてしまった世界で、ヴィムはひとりの人間の女性・渡部小巻と出会う。18年前より始まった世界規模の不妊症の究明を試みる研究者だった彼女は、なぜか人に見えないはずのヴィムの存在を次第に知覚できるようになっていく。
小巻に触れ、人間に興味を抱いていくヴィム。そんな彼を止めようとする天使の少女・アンリ、そして父親の虐待で意識不明になった身体から抜け出し、幽体となり彼に人の矛盾を語る風子。混乱するヴィム、やがて人の未練は徐々に抵抗を激しくし、遂には天使を飲み込むほどの変容を遂げていく。
混迷するこの世界で、ヴィムの穿つ弾丸は運命を変えることができるのか?


…とまぁ、物語の概要を引用していたらこんなに長くなってしまいました(汗)でもこの引用文に負けない位のボリュームや読み応えはあります。大昔に感想かいた「沙耶の唄」と同じメーカーです。解らない人は「カテゴリー・ゲーム」で探してみましょう。多分見つかる…ハズ。

舞台が舞台なんで全体的に廃退的で暗め。んでゲーム序盤から「…うわ…」な悪事シーンから始まるので、受け付けないヒトも多いかも。終わり方も「めでたし×2」な終わり方はしないので、すっきり感が味わえないのも事実です(充実感はありますが)。しかし、このメーカーはテキストのレベルの高さや、銃器や刃物・クルマ・バイクといったオトコゴコロをくすぐるテイストがふんだんに盛り込まれているトコロが素晴らしい。あと密かに素晴らしいのが心理描写。特に悪役の(笑)この心理描写はどこのメーカーでも勝てないんじゃないか?というくらい綿密です。

もともと、このNitro+というメーカーは今流行の「萌え」と逆行した「ハードボイルド系統」の路線の作品を出しているところです。故に女性キャラよりも男性キャラの方がイイ!「天使ノ二挺拳銃」では「ジェイ」というキャラクターが最高!のっけから悪人っぷりを見せ付けてくれます。是非も無く悪人なんですが、物語のクライマックスでは破綻した性格の所以や悲哀が盛り込まれており、なんとも味があります。ラスト近くの
「こんな世界、最初からなかったらよかったんだよ!全員がこうやって憎しみながら殺しあえばよかったんだよ!」
というセリフに彼の中身が詰まってると思います。
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ちなみに上が主人公のヴィムで下がジェイ

PCゲームの8割くらいがアキバでカサカサしたヲタクどもが好むもの。萌えとかフェチとか。肝心の読み物として評価すると、ちゃぶ台返しをしたくなるようなゲームも多いです。ですがこのメーカーだけは別物。小説にしても問題ないくらいのテキストの出来ですから。カッコイイ野郎キャラもたくさん出てくるので腐女子にもオススメできます(多分)。気が向いた方はトライしてみてもいいかもしれませんよ?

そんな日のこと。ペーターの持つハンドガンが欲しくなった日のこと。
by nekomatic-special | 2006-09-13 00:02 | ゲーム
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